今回はニコンのズーム実体顕微鏡SMZを修理してみたいと思います。 この機種はコンパクトで使い勝手が良く非常に人気のある機種ですが、 |
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------------------------------------------------ @接眼レンズが汚れています。また視度補正環の動きもかなり |
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Aズーム環の動きが異様に重くなっています。途中でひっかかる現象も Bフォーカスアームの上下動は摺動面のアルミと真鍮が互いに食つき Cベース架台は塗装が剥げて、錆が発生しています。 |
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D接眼レンズを外して中を覗くと、ズーム対物レンズ、鏡筒プリズム にクモリ、カビが見えます。 |
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------------------------------------------------ @摺動面は完全に食い付いて上下動ハンドルではまったく動かない |
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A摺動面はかなり荒れているのでオイルストーンを使って滑らかに
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Bアリ、軸受けのグリスを拭き取り新しいグリスを塗布します。 Cラックとピニオンの間隔を調整します。 D右側のハンドルの樹脂にクラックが入っていたので交換しました。 |
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Eベースを塗装して架台部は完了です。 | ||
------------------------------------------------ @ブーム対物レンズを強い光を通すと白く汚れが見えます。またガイド可動 部から塗装カス、金属ゴミが内部に多く落ちます。 |
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A右図まで分解すると全ての光学部品の表面をきれいにする事ができます。 ただし接合レンズの貼り合わせ面が劣化する場合があり、この場合
Bズームレンズのガイド面、摺動面の傷、バリを修復しグリスを新しく |
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------------------------------------------------ @プリズムボックスもここまで分解すると全面クリーニングする事 |
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B一見きれいに見えるプリズムも光を通すと汚れが見えます。
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C洗浄液でクリーニングするとこの様にきれいになります。 | ||
------------------------------------------------ 光学調整に入ります。調整箇所は以下のとおりです。 @ ズーミング時の同焦調整 A 左右同焦差調整 B 眼福調整時の回転芯調整 C ズーミング時の光軸芯調整 D 左右光軸芯調整 E倒れの有無確認 Fその他確認 |
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------------------------------------------------ @これで完成です。ここまでやると顕微鏡がシャンとして見えます。 右は修理前と後でのテスト撮影です。違いが歴然と分ります。
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