デジカメ撮影の失敗例と対処方法
市販デジカメを使って撮影する場合、ボタンを押すだけの専用機に比べ失敗する可能性は高くなります。ここでは良くある失敗例とその対処方法を紹介致します。
1,照明ムラ
市販デジカメによる最も多い失敗はこのケラレと呼ばれる照明光
の偏りではないでしょうか。これはカメラが傾き、顕微鏡の像が真っ
直ぐにカメラに入射していないためで低倍時に起こりやすくなります。
<対処方法>
・傾斜スリーブを使用している場合はカメラの自重で傾く事があり
ますので少し手を添えてあげる事により改善します。
・ムラが気にならなくなるまでズーム倍率を上げる手もあります。
2、手ブレ
シャッターを押すときの振動で右図のように流れた写真になる時が
あります。
<対処法>
・基本はできるだけ静かにシャッターを押すことです。
・露出中は机や顕微鏡に振動を与えない。
・リモートスイッチで遠隔操作する。
・照明光をなるべく明るくしシャッタースピードを上げる。
3、ピンボケ
デジカメのファインダーあるいは液晶モニターは小さいためどこ
がピント位置か判断が難しくボケた写真になります。特に低倍ほ
どどこで合っているか分かりにくくなります。
<対処法>
・前ピン、後ピンのボケ具合を感覚的に覚え、その真ん中で止めら
れる様体で覚えます。(要は慣れです)
・ピント付近から前後数枚撮り後で選ぶ
・液晶モニタ用ルーペを使う
4、色の発色
・本来標本の透明な部分は真っ白になってほしいものですが、右図
の様に色がついてしまう事があります。これはデジカメというよりも
顕微鏡側の照明光の設定によるところが大きいです。一般にランプ
電圧が低いと照明光は赤っぽく、また電圧が高いと青っぽい照明光
となります。
<対処法>
・まずランプ電圧を写真撮影用にセットします。(ハロゲン球の場合
8V-9V)
・適切な色温度変換フィルターを使います。(オリンパスの場合LBD
フィルターなど)
・画像取得後、画像編集ソフトで色補正をかけるという手もあります。
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